文香 |
ふみか |
横浜市立大学付属市民総合医療センター(横浜市
南区)の看護師。
麻酔科医らによる医療用麻薬の持ち出し、使用事
件で、麻薬取締法違反罪に問われた医師の被告
の判決で、横浜地裁の吉田勝栄裁判官が、懲役3
年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡したこと
が明らかになった。
吉田裁判官は、最終的には医療用麻薬を1日で数
回使用した点に触れて「麻薬中毒者さながらの状
態」と指摘し、「結婚問題や母親の言動などに深い
悩みを抱えていた事情を考慮しても、麻薬の依存性
など専門知識を有していた麻酔科医の乱用は正当
化できない」と非難した上で、事件発覚後に懲戒解
雇の処分を受けたことや、家族の支援が期待でき
る点などを考慮し、執行猶予を付けた。
判決によると、医師の被告と、同僚の看護師=執行
猶予判決が確定、免職処分=は、鎮痛などに用い
られる医療用麻薬「フェンタニル」溶液計約50ミリリ
ットルを看護師の自宅で所持し、医師の被告は、注
射器でフェンタニルを使用したという。 |